きっちり揃える韓国式技術のひと手間
さて、今月新しくご来店のお客さまには
Korean Lash Liftが人気です。
少し難しい話ですが
こちらのお客さまは
まつげの層(重なり)の上のほう=眉毛側に
「まつげ」と「まつげっぽい産毛」の
ぎりぎりラインに
位置するような部分に毛が
沢山生えています。
日本式のラッシュリフトや
まつげパーマの場合、
その「まつげっぽい産毛」も
「まつげ」と見なして
生えている毛には全部パーマを
かけてしまう事が少なくありません。
1列に並んだラインから
飛び出したところを基準に
パーマをかけはじめてしまう感じですね。
対して韓国式の技術基準では
「まつげっぽい産毛」は
全て省いて1列に並んだラインから
パーマをかけてはじめていきます。
何故かというと、
・(当たり前ですが)
左右が完璧に揃うラインから
パーマをかけたほうが
左右差が出ず、美しいから
・1番上(眉毛側)にはみ出た産毛ラインに
パーマをかけて
その毛が上にあがると
あとで目を開けてまぶたで潰れたときに
上がったまつげがまぶたに
押されて倒れるので乱れやすいから
・一部はみ出た産毛にあわせて
パーマをかけるとその部分の左右や
1番下(眼球側)の大事な部分が
巻ききれなくなり、下がりやすいから
ざっと理由をあげれば
このような感じです。
勿論、日本式のラッシュリフトを
されている方でも
上記のように整うラインに
パーマをかけようとする方は
いらっしゃると思います。
わたしも韓国式をまだ習っていない段階でも
そのような考え方を知ってはいました。
でも実際に見ると
「これくらい事前に整えて施術に入る」
という選別レベルが日本式と韓国式では
全く違うという印象です。
他店さんのパーマが
残っていた状態から
お直しでしたが
他の技術でかけられたパーマの跡をみると
「まつげのライン」の上の
「産毛ライン」まで
パーマがかかって
目をつぶるとその部分が
ピョコピョコ跳ねてしまっていたため
徹底的にラインを絞って
パーマをかけさせていただきました。
そうすれば目を開けても閉じても
リフトしたまつげのラインが
きっちり1列に揃って
洗練された印象になります☺️
(勿論、好みはそれぞれですので
産毛込みで巻くほうが
良い場合はそれも可能です)
この韓国のきっちり揃える技術への
基本的な考え方も
わたしはとても素晴らしいと思うので
コリアンラッシュリフト以外の
パリジェンヌラッシュリフトや
まつげパーマにも使っています。
余談ですがラッシュリフトだけでなく、
日本と韓国では
まつげエクステもラインの作り方が
全然違います。
日本は生えているほとんどのまつげに
あらゆる手を尽くして
エクステを付けようとするのに
対して
韓国のエクステは
きっちり1列に整列するところだけに
エクステを付けて重なりを作らない。
と、いう感じ。
日本の感覚だとそれだけしかつけないのー?
と思いますが
完璧な1列しかつけていないので
とても綺麗ではありますね。
ヨーロッパになると
更に日本では省くようなまつげにまで
エクステをつけるので
ヨーロッパでエクステをつけた方の
後に技術に入ると量でもめやすいです。
国が違えば技術の考え方や
スタンダードが全く違うので
わたしも勉強しつつ、
お客さまにも色々と経験していただき、
自分にあうものを
比べて選べるようになっていただけると
良いのかなと思っております。
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